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2018年11月26日

『鉄棒』を読んで

先日の勉強会でメンバーの赤井箱太郎さんから
赤井さんが参加されている青稲同人の冊子
『青稲』をいただきました。

その中で赤井さんは
“幼い時の父の影響、やがての父の死”というテーマで
2つのお話を書かれています。
『鉄棒』と『海ゆかば』

『鉄棒』は、越してきたばかりの雪が残る団地で、
兄弟らしき子たちが竹馬で遊んでいる様子を
羨ましそうに眺める男の子、そしてその父親「私」が
密かに息子のために「竹馬を作ってやろうか」
と考え耽って顎をさすっていたとき
その仕草からある時の「私の父」を思い出しハッ!と
するところから始まります。

幼い頃「私」は家庭の事情で母方の祖母の武家屋敷に
父母そして弟とともに移り住みました。
しかし出自の違いで父を蔑む祖母の影響で私達兄弟までも
父をこの家に相応しくない、なにかよけいな付録のように
感じていきます。
ところがある出来事がきっかけで、
まるで魔女に掛けられた呪文が氷解したように
父は「大好きだった父ちゃん」に戻ります。
それからはまた以前のように仲の良い親子に戻るのですが
それもつかの間…


このお話を読んだ後すぐに赤井さんにメールしました。
いてもたってもいられずに。
「私の父」そして「私」の心の内を思うと切なくて。
随所に見受けられる風景描写もまたお話を色鮮やかにしています。
赤井さんは、絵本にするには文章が長すぎるので
短くするにはどう手術するべきか考え中とのことでした。

ぜひみなさんにも読んでいただきたいお話です。
長くなってしまったので『海ゆかば』はまた次回に。

IMG_1118.JPG



posted by 絵本作家フェスタ at 13:02| Comment(2) | 徒然日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近「鉄棒」の舞台となった福岡に行く機会があったんだけど、郊外の小山がどこも竹林になっていたよ。
里山が荒れるとそうなるらしいんだけど、都市化が進んで農家が減ってきた証拠で、ちょっと寂しい気持ちになった。
赤井さんの作品には、まだ賑やかだったころのノスタルジーがあって、そんな所が魅力なんですよね。
Posted by すのうえ at 2018年11月26日 21:12
赤井さんの作品はどれも深みがありますね。読んでいてひきこまれます。
Posted by 絵本作家フェスタ at 2018年11月27日 15:28
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