フルマラソンは、10回以上走ってるはずですが、
初挑戦の時のことが、一番よく覚えています。
目標は3段階で設定しておりました。
@完走(絶対に達成したい目標。何としてもゴール)
A6時間以内(できれば。6時間を超えると記録が残らないので…)
B4時間以内(目標というよりは、願望、妄想の類。4時間で交通規制が解除されるので…)
スタートしてみると、序盤は思いのほか順調でした。
今では信じられませんが、ハーフの通過が1時間59分台。
ハーフで2時間切ってるなら、4時間以内で行けるじゃん!
なんてお花畑な考えはさすがにしてはいませんが、
でもでも、スタート地点につくまで、数分かかってるし、
初めの1〜2キロは、全然スピード出せてないし…
と、ここまで何分ぐらいロスしてるんだろうとか考え始めました。
そんなこんなで迎えた25キロ地点。
ここから、マラソンの恐ろしさを思い知ることになるのです。
25キロ地点は、陸橋を登り切ったあたりにあります。
ゴールは勝田駅近くの公園。
普段、勝田駅を使うときは、陸橋を超えたら比較的すぐに着くイメージもありました。
実際は、そこから、大きく遠回りするコースになっているのですが。
冷静に考えれば、残り17キロもあるのですが、
その時の自分は、残りたったの17キロと思ってしまいました。
そして、陸橋の下りを利用して加速すればそのまま行けてしまうのではと。
それが、とんでもない錯覚だったことは、すぐに気が付きました。
勢いよく陸橋を下りきった所で、急激に体が重くなりました。
まだまだあると思っていたエネルギーが一気に底をついたような感覚。
初めて経験する感覚でした。それでも何とか粘って走り続け、30キロ地点。
周りも、歩いたり、止まったりする人がどんどん増えてきます。
それでも32キロ地点まで粘れば=残り10キロを切れば
後は気合と根性で何とかなるのではと言い聞かせ走り続けます。
そうして32キロ地点、とうとう力尽きてしまいました。
気合や根性ではどうにもならないこともあるのだと実感したのでした。
その後は、歩いて、走っての繰り返し。
実際はそこまでひどくはないのでしょうが、体感としては1キロ歩いて10メートル走るぐらいの感覚。
せめて最後の1キロは走ろうと頑張ってもそれも叶わず。
何とか最後の0.195キロは走ってゴールしたのでした。
4時間50分ぐらいだったと記憶しております。
ゴールした瞬間の気持ちは、達成感とかそんなものよりも、
もう走らなくていいんだという気持ちが強かったです。
フルマラソンはもういいやと思いましたし、
実際、翌年からは10キロの部に戻ることになるのでした。
原田
posted by えほんさっかフェスタ at 11:57|
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